衝撃のフランスダービー「マルセイユ対パリ・サンジェルマン」〈前編〉

今シーズンのフランス・リーグアン序盤戦の大一番。首位マルセイユ対2位パリ・サンジェルマン。
いわゆる「OM vs. PSG」のフランスダービーだ。

フランス国内では、数日前からこのビッグマッチの話題で大盛り上がり。
スポーツ新聞「レキップ」と「フランスフットボール」誌は、コラボでこのダービーだけの特別号を発売したほどである。

そんな注目の大一番は、まさにしびれるような展開で幕をあけたのだった。

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まず、両チームの現状を説明すると、首位に立つマルセイユは開幕6試合を戦って無敗が続き、失点はわずかに1点。
7節のヴァランシエンヌ戦で大敗(4-1)してしまったものの、デシャン前監督(現フランス代表監督)を引き継いだエリー・ボー監督がこれまでのメンバーを軸に堅実なチームを作り上げ、それがスタートダッシュの成功につながっていた。

中でも特に目立っていたのが、元フランス代表FWジニャクだ。
ジニャクは、トゥールーズ時代に24ゴールでリーグ得点王になり(08-09シーズン)、10-11シーズンにニヤングが去ったマルセイユの新エースとして加入。

しかし、マルセイユに加入すると大不振に陥り、1年目は8ゴール。続く11-12シーズンはわずか1ゴールで、いつの間にかベンチウォーマーとなってデシャン監督から戦力外扱いにされるという屈辱を味わった過去がある。

その死にかけたエースが、新監督の下で完全復活を果たし、最高の状態でこの大一番を迎えたわけだ。
ジニャクにしてみれば、昨シーズンまでサポーターから笑い者にされ、本当に苦しい時期を過ごしていただけに、このダービーにかけるモチベーションは相当なものだったに違いない。

なぜなら、マルセイエーズはダービーで活躍すればすべてを許してくれるからだ。彼らにとって、憎きPSGとの一戦は、それほどの価値を持つ。

一方のPSGは、昨シーズンに次ぐ大型補強で、ダントツのリーグ優勝をして当たり前という戦力を揃えた。(こちらのコラム参照)
ところが、相変わらず前線のバランスを見つけることができないままシーズンを迎えてしまい、開幕からまさかの3連続引き分け。
アンチェロッティ監督のイライラはつのるばかりだった。

ところが、第4節のリール戦で状況は一変。
システムを4-3-1-2に変更し、2トップにイブラヒモヴィッチとメネズを起用し、トップ下にパストーレを配置。
中盤の3枚は、センターの19歳のヴェラッティ、右にモッタ、左にマツイディという布陣をテストしたのである。

すると、この新システムが大成功。
昨シーズン途中から指揮を執っていたアンチェロッティ監督は、それまで試合ごとにメンバーやシステムを変えて試行錯誤を続けてきたが、ようやく現時点でのベストを見つけることが出来たわけだ。

以降、PSGはチャンピオンズリーグのディナモ・キエフ戦を含めて破竹の5連勝。
それまでが嘘のような圧倒的な強さを見せて、順位をぐんぐん上げていったのである。

その間、基本となるシステムとメンバーは以下のようになった。


                  シリグ

  ジャレ     アレックス      T・シウヴァ     マックスウェル

                ヴェラッティ

     シャントーム                  マツイディ

                パストーレ

           メネズ      イブラヒモヴィッチ



この布陣はマルセイユとのダービーマッチのものだが、豪華なメンバーがベンチを温めていて、各ポジションには2人以上のレギュラークラスが揃っている。

たとえば、右SBにはオランダ代表ファン・デル・ヴィール、CBにはフランス代表サコー(ダービーは累積欠場で通常はアレックスとポジションを競い合っている)、左SBにはアルマン。
その他、DFにはルガーノ、ティエネ、カマラも控えている。

中盤のセンターでは、ティアゴ・モッタ(右と左も可能)、ボドメール(同じくオフェンシブも可能)がおり、故障から復活したシソコが入れば守備力がぐっとアップ。
また、17歳の生え抜きラビオは抜群のセンスで攻撃にアクセントをつけることができる駒だ。

パストーレの控えには、昨シーズンはジルー(現アーセナル)とともに得点王となったネネがいて、ボドメールもこのポジションができる。

FWは、アルゼンチン代表のラヴェッシ(故障続きで出遅れている)、ガメイロ、オアローといったレギュラークラスがひしめく。
これだけの面子が揃っていれば、リーグ制覇は最低のノルマと言われても仕方ないところだ。

そして迎えたダービーマッチである。
PSGは、勝てば得失点差で首位に立つことができる。しかし、OMとしては直接対決で首位を明け渡すことだけは避けたいところ。

果たして、過去にないような最高のシチュエーションで迎えたダービーマッチは、壮絶な展開でスタートしたのだった――。

後編に続く


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