「ザックジャパンの勝因とその中に見えた変化」と「お薦めの本」

ワールドカップアジア最終予選。オマーン、ヨルダンに完勝し、ザックジャパンは素晴らしい滑り出しを見せた。
ある意味、予想外だった。

なぜなら、前回のコラムで書いた不安材料、いわゆるカウンター対策をはじめとする守備面のほころびが、すっかり改善されていたからだ。
さすがザッケローニ。この2試合の指揮官の采配を見て、2010年のアルゼンチン戦、韓国戦のような隙のなさが見て取れた。

つまり、「予想外」というのは、よい意味での予想外なのである。

画像


まずは、3-0で勝ったオマーン戦。
オマーンの実力を考えれば、このスコアは驚くに値しない。むしろ、ル・グエン監督が指揮を執るだけあって、ゴール前でベタ引きする作戦を取らなかったことが、新鮮に見えた(試合開始から最終ラインを下げないような指示が頻繁に出ていた)。

それだけに、日本はそれほど苦労せずに相手の裏を取れた。
とりわけ左サイドからの崩しが目立ったが、記者席から見ていても、そこが狙い目であることは明らかだった。
そこを見事に突いていたので、試合後のミックスゾーンで確認してみると、長友は「そこは分析をしていて狙えという指示があった」という。

ザックとスタッフの仕事は、抜け目なく遂行されていたということになる。

昨日のヨルダン戦も、日本はほぼパーフェクトな内容を示した。
6-0というスコアはその表れかもしれないが、それよりも注目したいのは、やはりディフェンス面の改善だった。

オマーン戦同様、この試合でも日本の守備はほころびを見せなかった。
2チームの実力からすれば当然かもしれないが、ウズベキスタン戦やアゼルバイジャン戦にあった隙はなかった。

香川、岡崎はしっかりとポジションをとり、前線からの守備も怠ることはない。また、カウンターに備え、後ろはひとり多く余らせることも忘れていなかった。
警戒し過ぎとも言える守備は、結果、攻撃を機能させることにもつながっていた。

今回の2試合で攻撃が機能した最大の理由はそこにある。
守備を整備し直したことで、全員がしっかりとしたポジションをとるようになり、それによってボール奪取回数が増え、素早く攻撃に転じることができていた。
奪った瞬間に、いるべき場所に選手がいるため、すぐに効果的なパスが始まる。

無駄なドリブル、あるいはボールを持ちながらパスの出しどころを探すシーンがほとんど見られないのは、そういう部分ができていたからに他ならない。

この2試合の結果は実力差を考えれば驚くに値しないが、内容はそれ以上に素晴らしいものだった。その部分を大きく評価すべきだろう。

戦う意識が戻ったザッケローニは、やはりそれなりの仕事をしてくれる。選手交代を含めた2試合の采配ぶりも、勝負へのこだわりが強く出ていて、申し分のないものだった。

これまでは、本番と練習試合が極端に違うイタリア文化の表れだったのか。
少なくとも、3次予選最後のウズベキスタン戦の問題を彼が持っていたことが分かったことは収穫だと言える。

次は、アウェイのオーストラリア戦だ。
吉田が離脱したこともあり、ザックジャパンはより警戒した戦い方で試合に臨むことが予想される。それがザックの流儀、イタリアの流儀だろう。

派手な攻撃はしないが、完璧な守備をすればゴールは時間の問題となるだろう。
現在のオーストラリアと日本の戦力差を考えれば、これまでのような競り合った試合になる可能性は意外と少ない。

もちろん、この2試合同様の守備を見せられれば、という条件が付く話ではあるが。
見どころは、その辺りになりそうだ。


話は変わるが、昨日からユーロが開幕した。
開幕戦は地元ポーランドが勝ちを逃した印象と、ギリシャの相変わらずの勝負強さが印象的だった。
こちらのビッグトーナメントも、日本代表の試合同様、注目したい。

そのユーロの優勝候補、スペイン代表に関する本が発売されている。

画像


「世界王者のリーダー論 ~スペインサッカーが重視するキャプテンの存在~」
ルイス・ビジャレホ著 采野正光訳(ベースボールマガジン社/1400円+税)

手前味噌になるが、この書籍を編集させていただいた者として、みなさんに是非お勧めしたい。
最近出版されたスペインサッカー関連本の中でも出色の内容なのではないかと思っている。

著者は、スペインでは著名なジャーナリストで、マルカの編集長やレアル・マドリーのコミュニケーション担当も歴任したルイス・ビジャレホ氏。
スペインサッカー内部まで知る気鋭のジャーナリストだ。

そのビジャレホ氏が、スペイン代表のキャプテン、あるいはバルセロナやレアル・マドリーのキャプテン、あるいは監督やクラブの会長といったリーダーたちに話を聞きながら、いかに組織、グループを統率するうえで、キャプテン(リーダー)の存在が大切なのかを鋭い分析と考察ともにまとめたのが、この1冊である。

前回のユーロ、そして南アでのワールドカップで優勝を飾ったスペイン代表には、歴代からキャプテンが重要視され、その伝統が脈々と受け継がれている。
しかも近年は複数キャプテン体制でそれが変化しながら伝統が受け継がれているのだ。

またそれは、バルセロナやレアル・マドリーでも同じで、そういったことがグアルディオラ、イエロ、ラウール、プジョールといったリーダーたちの証言とともに紹介されている。

日本サッカーでは、まだキャプテンの存在が重視されていないが、強いチームには必ず良いリーダーが欠かせないということが、この本を読むとよくわかる。
日本初のキャプテン考察本。これをきっかけに、キャプテンに対する意識が少しでも変わってほしいと願いたい。

また、キャプテンの人、あるいは会社で管理職やグループリーダーを務める人にとってもとても役立つ内容になっている。
体験者の数々の証言によって、いろいろな角度から考察されているからだ。

ユーロ観戦とともに、ぜひ一読してほしい。


中山


最新刊「フットボールライフゼロVol.4」絶賛発売中

現在、フットボールライフショップではお得なセット商品も販売しております!

画像



注目の新刊です!

スペインサッカー協会推薦の話題の本が日本上陸!
「世界王者のリーダー論 スペインサッカーが重視するキャプテンの存在」

ベースボール・マガジン社より絶賛発売中! 定価1400円+税

画像



『UEFAオフィシャル サッカー欧州ベストゴールズ』 学研より絶賛発売中!
UEFAが選んだ究極のゴール集DVD2枚組、4時間30分!

お求めは全国の書店、インターネットで!

画像



世界と闘う日本代表を応援するビジュアルマガジン、SAMURAI FOOTBALL vol.4!

画像


こちらの書籍はアマゾンで購入できます。

只今、フットボールライフ・ショップにて、ミランとインテルの貴重な選手支給品ユニフォームの特別販売を実施しております。

ここでしか手に入らない貴重な選手用ユニフォームを、是非この機会に!

画像


ショップへはこちらから!



待望のブンデスリーガ本、好評発売中!
現在アマゾンで販売中です。


画像
 


大好評! Jリーグ歴代助っ人外国人62人が登場!

中山淳著
『助っ人外国人が本音で語る 良い日本サッカー もっと良くなる日本サッカー』
東邦出版/定価:1,575円(税込)


画像


詳しくは、コチラをご確認下さい!



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

ナイス ナイス

この記事へのコメント

2試合4得点の本田は?
2012年06月22日 13:26
あなたの記事を見てると、気持ち悪いぐらいに香川に関してスルーな事だらけですねえ
3次予選や最終予選と、いまだに代表にフィットしきれてない選手を正確に評価しなくてどうするんですか?
まあ香川贔屓な評論家ほど、逆に本田を過小に評価したがるものですが、いつまでもこんな態度を見逃すサッカー界だと思わない事ですね

この記事へのトラックバック

  • 菊地直子!数年前の乳もみ画像発見!

    Excerpt: 乳もまれまくりの菊地直子のおっぱい画像発見! Weblog: 菊地直子!数年前の乳もみ画像発見!地下鉄サリン事件オウム真理教 racked: 2012-06-09 18:41
  • 菊地直子エロすぎ!逃亡中でも乳もまれまくり!画像動画

    Excerpt: 逃げる為に性欲を利用!ぜんぜんエロイ菊地直子!乳もみ画像! Weblog: エロい逃亡生活!菊地直子!乳もみ画像発見! racked: 2012-06-10 01:39
  • プラダ メンズ

    Excerpt: 「ザックジャパンの勝因とその中に見えた変化」と「お薦めの本」 フットボールライフWEB/ウェブリブログ Weblog: プラダ メンズ racked: 2013-07-08 13:20