日本はパラグアイ戦にどのように挑むべきか

“ラステンバーグのサプライズ”で、グループリーグ突破という快挙を成し遂げた日本代表。その試合については、「スクデットモバイル」でレポートしたので、ここでは省かせていただく。

とにかく、すべてのラッキーが日本に転がり込んだことで、必死に戦ったデンマークに対して3-1というパーフェクトな勝利を残すことに成功した。

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そして明日29日、いよいよ決勝トーナメント1回戦でパラグアイと対戦する。
そこで今回は、今大会の傾向を踏まえて、パラグアイ対日本戦でポイントとなる部分を整理してみたいと思う。

まず、日本のスタメンはこれまでの3試合と同じメンバーとなることはほぼ間違いないだろう。
デンマーク戦では、岡田監督は「やや攻撃的な4-2-3-1」という布陣で臨んだが、それが機能しないと判明するやいなや、前半早々に4-3-3(4-1-4-1)にシステムを戻している。

「中盤を4人のゾーンにすると、やはりうちの場合は幅を全部カバーできなくて、中盤とディフェンスラインの間で相手にボールを受けられてしまう」とは、デンマーク戦後の会見で岡田監督が日本の戦術について自己分析したコメントだ。

つまり、パラグアイに対しても、日本が頭から新たなシステムで挑むようなリスクを犯すことはないと見られる。
スターティングメンバーについても、同じことが言える。
川島、駒野、中澤、闘莉王、長友、阿部、長谷部、遠藤、松井、大久保、そして本田。不動の11人だ。

一方のパラグアイは、大まかに言えば堅守速攻型のチーム。
グループリーグで喫した失点はイタリア戦における1点のみで、逆にニュージーランド相手にスコアレスドローだったことから分かるように、攻撃力は高くない。3試合での総得点も、3点にとどまっている。

また、とりわけスーパーなタレントがいるわけでもないが、しかしすべてのパーツにおいて大きな穴が見当たらないチームでもある。
伝統の粘り腰は今大会も健在で、日本がそう簡単にゴールを割れるような相手ではない。少なくとも、韓国が敗れたウルグアイよりも、チームの完成度は高い。

そんなパラグアイに対して、日本はどう戦うべきか。
これからはノックダウン方式のトーナメントで、“勝ち点計算なし”で本当の実力が試される戦いとなる。簡単に言えば、食うか食われるか、だ。

パラグアイはその性質上、ボールを圧倒的に支配して力で押すような戦い方はしてこない。
日本に対して臆することはないが、しかし自分たちの勝利の方程式に則った戦い方を挑んでくるはずだ。

要するに、序盤からリスクをかけて攻めるのではなく、落ち着いてゲームに入りつつ、しかしカウンター狙いというわけでもなく、ただただ相手の隙を狙い続けるような戦い方をしてくる可能性は高い。

パラグアイが望むところは、要するに我慢比べということになる。その状態が長く続けば続くほど、守備力で上回るパラグアイの勝機は増す。
1点差での決着の可能性が極めて高くなる理由だ。

「先制されるとうちは厳しい」とは岡田監督のコメントだが、まさに現在の日本のスタイルでいうと、逆転勝利をイメージすることはなかなか出来ないのが実情。
しかも、一発勝負のトーナメントにおいて先制点が非常に大きな比重を占めることは言うまでもなく、要するに、日本は先制点を決めなければ勝てないというのが妥当な見方になる。

そこでカギを握るのは、セットプレーなどで闘莉王(あるいは中澤)が先制ゴールを決められるかどうかという見方が強くなるのが当然と言えば当然だ。
実際、岡田監督も、そんなイメージを頭の中で描いていることだろう。

しかしながら、そのメンタリティーで勝利するほど、一発勝負の戦いは甘くない。
前に出て勝負するか、後ろに下がって勝負に挑むか。その二者択一だとしたら、日本は前に出て勝負を仕掛けなければ、どっちにしても勝利は日本の手から離れてしまうのだから。
個人的には、そう考える。

経験豊富なパラグアイを相手に我慢比べをしても、勝つ確率が少ない上に、今大会で得られるものも少ない。
だとしたら、ここは前に出て勝負を仕掛けなければ、日本は転がり込んだ勝利だけで今大会を終えることになってしまう。

願わくば、ウルグアイに敗れた韓国のようなメンタリティーで戦いに臨んでいただきたい。勝っても負けても、そこで得た“ものさし”は、きっと今後の日本サッカーの指針につながるはずである。

たとえば、仮に前半を終えてスコアレスだとすれば、せめて森本を後半頭から起用し、本田をトップ下にした4-2-3-1でパラグアイに勝負を挑む。
そこで日本の選手の攻撃力が、どこまで通用するのかを試して欲しい。

確かに今大会は、守備重視のカウンターを狙うチームが目立っているし、98年以降続いた攻撃的なスタイルが消えつつある。
実際、日本もパラグアイも、今大会を象徴するそのスタイルをとっている。

だからこそ、殻を破って前に出る。
仮にそれで散ったとしても、そのほうが、今回起こった奇跡は大会が終了しても必ず日本サッカーの財産として残るはずである。


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